日本のゲームは世界一ではない 「和田宣言」の重みを考える 突っ込みどころ多い記事だなぁ〜。わでぃは最近ちょっと発言の軸が微妙になってきている気がする。
和田氏は講演で、「なぜ、日本のゲーム業界は世界のリーダーではなくなってしまったのか」と聴衆に問いかけた。 とりあえず、スクウェアクオリティーな作品をエニックスクオリティーな金額で、って言うのを止めれw スクエニはこれでも良心的な方で、もっと酷い世界はごろごろしているのが日本のゲーム業界の抱える問題点なのではないかと。
欧米のクリエイターはプロジェクト単位でばっさばっさ首切りもありますが、その分サラリーも高い訳で。日本も真似してプロジェクト単位の契約社員制度なんかを入れてきたりもしていますが、サラリーが結局並の契約社員の金額なのでリスクとリターンが噛み合ってない。そんな状況で欧米の頑張ればサラリーに反映するから頑張るぜーと張り切っている人たちに対抗するのはリスク有り過ぎなんですよ、結局。
スクエニも元気だった頃は数千万クリエイターもゴロゴロいましたが、今はそんな事ないし。
クリエイティブな業界なんだからある程度格差があった方が良いのに普通の会社な雇用状況なのがねー。
例えば、画像処理など新しい技術のミドルウエアを開発する場合でも、誰でも参加できるオープンなコミュニティーができあがっており、多くの企業が参加して急ピッチで開発が進められる。「プレイステーション3(PS3)」でも採用している「OpenGL」といった3次元グラフィックスの基礎プログラムは、様々な企業が共同で開発して、たちまちデファクトスタンダードとなった。日本単独では、これらの技術で勝ち目はない。完全に主導権を英語圏に握られてしまった。 これも結局お金の問題。ゲームプログラマーのサラリーは正直他の業種のプログラマーのサラリーより低い。お金を目的とする人は普通のIT企業に就職して基幹システムとかに手を出しているのが現状。実際、他業種の頃「この人は凄い」と思わせるプログラマーにゴロゴロ出会ってきましたが、ゲーム業界では正直そんなに居ない。凄い人はマジ凄いんですが、そう思う人の絶対総数が違う訳で。
バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長はTGSのパネルディスカッションで、日本のゲーム産業もいわゆる「ガラパゴス化」しており、「ガラパゴスのゲームを作っているのではないか」と述べていた。和田氏だけでなく、他のゲーム企業幹部にも今の日本のゲーム産業が閉じているという実感はあるようだ。 ガラパゴスって言いたいだけの流れが最近どうも多いなー(笑)。しかもバンナムが言うな、と。完全成果主義に変えて人材の流出を促進させただけでなくテイルズ地獄にして会社一環でそのガラパゴスを作り上げてたじゃないかとw
日本の環境の強みは低単価高品質。そういう環境下であれば日本の製作環境は圧倒的な強さを持ってる。ところが、ゲームは高単価高品質が基本になってしまったわけで、そのときハリウッド的割り切りが出来た欧米が盛り返してきた、というだけの話。ところが日本の経営陣は低単価高品質時代のままの感覚で居る、ってだけの事なんじゃないかなぁ、と。